日本のコンテンツの海外進出を補助するJ-LOP+とは(2)


前回のコラムでJ-LOP+の概要や採択結果の現状をお伝えしました。

今回は「どんな事業の海外進出に使えるの?」という疑問にお答えするため、J-LOP+の利用方法について少し触れてみたいと思います。

まず前提としてJ-LOP+の申請には「法人格」が必要です。
従って、法人格を持たない実行委員会などの団体名義では応募できません。
しかし、例えば団体の所属事務所や、販売元などが法人格を持つ会社であれば、その会社が申請主体となることで応募が可能です。
(※要件詳細は募集要領をご確認下さい)

補助対象となるコンテンツは映像、音楽、ゲーム、出版、キャラクター等のコンテンツや、その他審査員会で特別に認められたものとなっています。
昨年の活用事例の中に、『鉄腕アトム』『ドラえもん』『ポケットモンスター』『ちびまる子ちゃん』等、だれでも知っているアニメの現地語へのローカライズや、有名役者が出演する映画の国際映画際への出品のプロモーション活動等が掲載されていますが、このようにメジャーなコンテンツしか応募できないのかと言うとそうではありません。

地元のローカル番組でのみ放送する、地元のバンドを中心に扱った音楽番組を現地語にローカライズして放送する事業や、売出し中のご当地アイドルを国際展示会でのプロモーション活動を行う事業なども採択されており、申請の要件を満たしている限り、事業の収益性や規模感は原則として問われません。

この補助金において一番重視されるのは、このコンテンツを海外でアピールすることで「どれだけ日本ブームの創出に繋がるか」ということなのです。
従って、申請もこの趣旨に従った内容を盛り込んでいく必要があります。
「地域経済活性化に特に資する事業」の場合には補助率が1/2→2/3になりますので該当すれば盛り込みたいところです。
幸いなことに、J-LOPからJ-LOP+に変わったタイミングで、申請書記入はネット上でできるようになり、申請書式も簡略化されています。

小さな規模の事業でも、海外進出が可能な時代となっています。
実際のところ、私もミュージシャンとして採択を受けて海外ツアーを行って参りました。
そして私が海外にいていつも思うことは、外国の若者は日本のアニメや音楽、ゲーム等コンテンツを本当に良く知っているということです。日本人以上に知っている方も大勢います。

これらが全てクールジャパン戦略の効果かどうかは別としても、少なくとも海外進出にはまだ沢山のチャンスが眠っていて、国が後押ししてくれているということに間違いないのではないでしょうか。

■J-LOP:http://j-lop.jp/

J-LOP申請期限の推奨は2016年1月31日までとなっています。
現在絶賛公募中ですが申請はお早めに。

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皆さんもJ-LOP補助金をご検討の際には、ぜひ武田先生までお問い合わせくださいね。
武田先生ありがとうございました!

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