製品改良は企業の競争力を高め、売上や利益の増加に大きく貢献します。
しかし、研究開発費や新設備の導入費用が企業の経営に負担をかけることもあります。
こうした資金面でのリスクを軽減するために、東京都では「製品改良/規格適合・認証取得支援事業」の助成金の制度を設けています。
本記事では、その中でも市場のニーズに合わせるために製品改良を行う「製品改良プロジェクト」に焦点を当てて説明します。
1 製品改良/規格適合・認証取得支援事業とは
「製品改良/規格適合・認証取得支援事業」とは、国内外の市場ニーズに応じて行う試作品や市場投入済みの製品の改良、規格適合・認証取得(CEマーキング、ISO、IEC規格等)に必要な経費の一部を助成する制度です。
今回紹介する「製品改良事業」では、市場ニーズに適合させる製品改良(量産化デザイン、ダウンサイジング等も含む)が対象で、具体的には、国内外の市場ニーズに対応するため、省エネルギー性と耐久性を強化した製品へ改良などが挙げられます。
・補助率:対象経費の2分の1以内
・補助額:50~500万円 ・補助対象期間:令和7年2月1日~令和8年8月31日 |
2 製品改良事業の具体的内容
2-1助成対象者
東京都内に本社を置く中小企業者(法人および個人事業主)が対象となります。また、東京都内で創業予定の企業も応募可能です。
2-2助成対象経費
「製品改良プロジェクト」では、製品改良に要する以下の費用が助成対象となります。
・原材料、副資材費
・機械装置、工具器具費 ・委託費、外注費 ・専門家指導費 ・産業財産権出願 、導入費 ・直接人件費・賃貸料 |
この助成金の特徴は、特定の製品やサービスの生産・提供に直接関わる従業員の人件費である「直接人件費」が助成対象に含まれる点です。
ハードウェアだけでなく、ソフトウェアの改良工程に直接従事する時間も対象となり、最大350万円まで助成を受けられます。
2-3 スケジュール
申請から助成金交付までの流れは、以下のとおりです。
①電子申請:令和6年9月17日(火)~令和6年9月30日(月)
②書類審査:令和6年10月~11月 ③面接審査:令和6年12月17日(火)~令和6年12月19日(木) ④助成事業:最長で1年9ヵ月間 ⑤中間報告:令和7年11月15日まで ⑥実績報告:助成事業終了日から 15 日以内 |
今回のコラムは以上となりますが、詳しい申請方法や応募条件を知りたい方はこちらから続きをご覧ください。
東京都の助成金「製品改良/規格適合・認証取得支援事業」の解説