近年の深刻な人手不足によって、ロボットやIoTといった省人化製品・サービスが注目を浴びています。
今回はそうした省人化製品を取り扱っている製造事業者が、新しい販路を開拓するために活用できる「中小企業省力化投資補助金」のカタログ登録について紹介します。
補助金申請までの大まかな流れ
1.製造事業者は製造している省力化製品のカタログ登録を行う
2.申請者(中小企業等)はカタログから適切な製品を選択する
3.申請者は製造事業者の製品を取り扱う販売事業者と共同で補助金の交付申請を行う
4.交付決定後、申請者は計画に基づいて、販売事業者から製品を購入する
この仕組みにより、申請者は専門知識を持つ販売事業者のサポートを受けながら、スムーズに補助金申請を行うことができます。
カタログ登録の手順
1.製品の登録申請
省力化製品を取り扱う製造事業者は、工業会に対して登録審査申請を行います。
申請で提出書類に不備があると、審査時間の延長や審査の不許可につながる可能性もあるため、注意が必要です。
2.工業会による製品審査
工業会は、登録申請された製品について、省力化に繋がるか費用対効果が高いか等の省力化基準に沿った審査を行います。
審査実施後に基準に沿っていると判断されれば、事務局へ提出します。
3.事務局による内容確認
事務局は製品の登録要件や製造事業者の申請要件を確認します。
外部有識者委員会の意見を参考に、中小企業庁と協議を行い、要件を満たすと判断された場合、省力化製品として承認され、工業会を通じて通知されます。
4.証明書発行
工業会は承認された省力化製品について証明書を発行し、申請者に通知します。
申請者はこの証明書を用いて製造事業者としての登録申請を行います。
5.カタログ・製造事業者の登録申請
事務局へ省力化製品のカタログ登録申請と製造事業者の申請を行います。
役務登録の申請も併せて可能です。
6.カタログ登録完了
事務局の承認をもって製造事業者として登録されます。
申請した省力化製品は補助金の対象としてカタログに登録され、事務局のホームページで公開されます。
今回のコラムは以上になりますが、製品カタログの要件や登録のメリットを知りたい方はこちらから続きをご覧ください。