ものづくり補助金申請に向けて今すぐ出来ることとは?


行政書士の武田です。

ものづくり・商業・サービス革新補助金の第二次公募が6/25付で発表されました。

新しい公募要領を見てみましたが一次公募と大きな変更点は見受けられませんでした。
前回の一次公募については採択率が42%と例年並みでしたが、どのような補助金でも二次公募については応募総数自体が増加する傾向にありますので、今回は特に精度を上げるため早く準備を進めて計画的に取り組めるかがカギとなりそうです。

さて、ものづくり補助金は「革新的サービス」「ものづくり技術」「共同設備投資」の3類型で応募が可能です。
製造業は主に「ものづくり技術」、商業・サービス業は主に「革新的サービス」を選択することが多いと思います。

「革新的サービス」においては、新たな製品・サービスを顧客等の他者に対しどのように提供するのか具体的に説明すると共に、経産省による「中小サービス事業者の生産性向上のガイドライン」との関連性のある「革新的」なサービスの創出である必要があります。
この「中小サービス事業者の生産性向上のガイドライン」をどう上手く事業計画書に落とし込むか、ということが一つの焦点になるのですが、どう落とし込んだらいいか、なかなかイメージが湧きずらいことと思います。

そんな方にお勧めしたいのは、「中小サービス事業者の生産性向上のガイドライン」を一読してみるということです。

実はこのガイドライン、37ページに及ぶPDFが用意されており、PDFの中で具体的な事例も45個紹介されていますので、このガイドラインにざっと目を通してみるだけでも、ご自身の計画に落とし込むヒントになるかも知れません。

このガイドラインはものづくり補助金以外にも「商業・サービス競争力強化連携支援事業」という補助金でも用いられているだけでなく、生産性の向上という経営の考え方そのものを分かりやすく説明してくれているので、ものづくり補助金は申請しない方も一読の価値はあるかと思います。

補助金は労務系の助成金と違い、要件を満たせば採択、というものではありません。
むしろ採択される事業者の方が少ないものです。
申請に消極的になることもあるかもしれませんが、個人的には申請のチャンスがあればぜひ申請して頂きたいと思います。
先日、他の補助金をお手伝いさせて頂いた際に、ある経営者の方と打ち合わせをしました。
例によって100%の採択率でないことをお伝えしたところ、

「採択されればラッキーですけど、結果はいいんです。事業計画を考えていると頭が整理されるしアイデアが湧いてくるので、それだけでも意味があると思っています。」

と仰られました。
その時、この方は本当に素晴らしい経営者だな、と思いました。

今回のものづくり補助金も、例えばガイドラインを読み込んで事業計画に落とし込んでみるといった行動自体が経営にヒントを与えることになるかも知れませんし、その結果として政府からお金を貰えたら一石二鳥、という考え方もあるのではないでしょうか。

「チャレンジすること」

それが「ものづくり」にも通ずるものであるようにも思います。

 

■ものづくり・商業・サービス革新補助金
https://www.minnano-joseikin.com/subsidies/1
■中小サービス事業者の生産性向上のガイドライン(PDFは下部)
http://www.meti.go.jp/press/2014/02/20150204001/20…
■商業・サービス競争力強化連携支援事業
https://www.minnano-joseikin.com/subsidies/464

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